Kawasaki ZX-4 メンテナンス・カスタム情報

Kawasaki ZX-4 メンテナンス・カスタム情報-キャブOH(第2回)

2000.10.26 UP!

前回キャブOHをして、それなりにはマシになったものの、まだまだ不調。
どうしても回していった時回転が波打つ。 悔しいので、タンクサビ取りのため外しているのを機会に、再度確認。

さて。 今回は取り外しもスムーズ。タンクもないし。 で、外してドレンからガスを抜く。
・・・あれ?2番からガス出てこない。 今回はドレン詰まってないと思うんだが・・・ もしかして2番に燃料来てない?
じゃあ、あの不調は3気筒で動いてたせいってこと? どおりで・・・なんかばらついてる気はしたが・・・

今回は家でやるので、外して持ち帰り、開けてみる。
で、2番を開けたとき。 ・・・ころん。
あれ?なんでスロージェットが・・・ もしかして、ちゃんとねじ込んでなかった?(核爆

でも2番はガスが来てなかったんだから、これは不調の原因じゃない。 気を取り直し、今回はフロートもピストンもばらす。
一応ジェットもまた全部外し、キャブクリーナーに漬けておく。

さて。問題の「2番に燃料来ていない」現象。
まず、外す前に確認したが、フロートの動きは問題なかった。フロートバルブの固着はしてない。
フロートピンを止めているねじを外し、フロート、フロートバルブを外す。
フロートバルブの段付きとかもなく、一安心。
ということはガスが来てない原因はここじゃない。
ってことは、その上?

フロートピンはねじで固定されていて、フロートピンを抜くとフロートとバルブが外れる。
右がバルブ。これとフロートでキャブに来るガスの量を抑えてるわけですね。
とりあえず段つきはなかった。

で、2番の通路に圧を加えないようキャブクリーナーを流し込んでみた。溜まってる。
他も同じようにすると、燃料ホースつなぐとこからちょろちょろと出てくる。
・・・2番のガスの通路はやっぱり詰まってたみたい。 今度は圧を加えて通す。息をストローで吹き込む。もう一回キャブクリーナー。
あ、通った。 一応他も同じように通しておく。これで大丈夫かな?

次。ピストン側。 構造は知ってるけどいかんせんはじめてなので、一応慎重にばらす。
で、前回ニードルが段ついてると思ったのは勘違いであることが判明。 きれいなもんだった。
まあ、まだ走行1万3千だし、そのくらいじゃノーマルは減らないか。 ちきしょう。4千円もしたのに・・・

キャブのダイヤフラム側。蓋外すとばねがびよーん。
その下にニードルがある。
特に段つきはしてなかったニードル。
ちなみにクリップ式じゃないので、
調整にはワッシャが必要?

まあいいや。 で、せっかくばらしたので、スムーズに動けばトラブルは少ないはずだ!とばかりにピストンとフロートピンをピカールで磨いた。 ピストンはダイヤフラムに触れないよう、慎重に・・・何しろこれ破いたら、1つ8千円はすると聞いたからな・・・
うん。これならスムーズに動きそう。
まあ、前の状態でもそれなりだったけど。別にピストン動かしたときの各気筒のひっかかり感も無かったし。
組みつけてみたら、前よりスムーズに動くようになっていた。 ちょっとはレスポンス良くなるかな?(^-^)

フロートピンを磨いた。上が磨いたあと。
スムーズに動きそうになった。
ダイヤフラム側のピストンも汚かったので磨いてみた。
なんだかよく動きそうでしょ?

外すとき慎重に外したので調整版は曲がってないと思うけど、一応フロート位置も確認。
14ミリ。基準が12〜14mmだから、一応基準内か。これはそのままにしとこう。そろってるみたいだし。

で、同調。 これはバタフライバルブを光に透かして見ると大体とれるらしい。 (と雑誌で読んだ)
閉じたとこ、開いたとこそれぞれ見比べてみたが、各気筒間のばらつきはないみたい。
まあ、厳密にはゲージではからないとダメかもしれないけど。
もうゲージ自作する部品はそろってるんだけどね。

とりあえず。 元通りに組みつけて、今度は閉め忘れないように確認。OK。
よっしゃ、取り付けだ〜!

今回、ついでにエアクリーナー(これも汚かった・・・)を清掃しよう・・・と思ったのだが、 スポンジ部に触れたらぼろぼろと崩れてしまった。 急遽、上野のコーリンでエアクリーナエレメント購入。4070円。痛い。
考えてみれば、前オーナー、その前のオーナーと知り合いなのだが、エアクリーナー清掃するような奴等じゃない・・・
ということは、都合8年ほど手付かずってことか(爆
大して走ってないとはいえ、これはうかつだった・・・

新旧エアクリーナーエレメント比較とぼろぼろのスポンジ。
ここまで使ってた、ってだけですごいな・・・

で、すべて取り付けての結果。 復活しました。きっちり回ってる音がします。
キャブのOHの効果とエアクリーナー交換の効果が相まって、回転が軽い軽い。
あ〜、本来はこうだったんだなー、というパワー&レスポンスになりました。
アイドリングも安定。回転1000以下にしても大丈夫な位。

やっぱ気持ちよく回るのって基本ですね。

と、2回にわたって生まれて初めてキャブばらしてみたけど、その感想。

キャブいじるのって、何かメカいじってます、って感じがして面白い。
ただ、ZX-4のサービスマニュアル、ちょっと初心者には不親切かも。
数値も何か大雑把(パイロットスクリュー戻し回転数2〜3回転、って・・・ヲイ)だし。
まあ、プロ向けマニュアルだからこれでいいかもしれないけど、ね。

何はともあれ、やっとマフラー交換する下地が出来ました。

せめてここまでやっとかないと、マフラー変えたときどうするか迷っちゃうもんね。

というわけで・・・次回!

もらいもの(ラッキー!)BEET ナサートのサイレンサーOH&取り付け!

乞う、ご期待!

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